
住宅ローンの基礎知識
最も⾼い買い物といえる住宅、資⾦調達には住宅ローンを利⽤するケースがほとんどです。固定⾦利にするか変動⾦利にするか、様々な商品の中からどれを選べば良いのかなど、頭を悩ませる問題も多いですよね。失敗しない家探しのためには、住宅ローン選びは避けては通れない道。
難しいと思われがちなローンの話ですが、そんなときは専⾨家にお任せください。⽇本中央住販には、住宅ローンに関する専⾨スタッフがおりますので、お気軽にご相談ください。
目次
損をしないために知っておきたいこと
「どうもお⾦の話はややこしくて苦⼿」とおっしゃる⽅も多いのですが、住宅の場合は借⼊額が⼤きいだけに、1%の⾦利の違いで返済額が⼤きく変わります。損をしないためにも、最低限必要な基礎知識はしっかりと⾝につけておきましょう。

固定⾦利と変動⾦利、どう違うの?
さて、みなさんは固定⾦利・変動⾦利という⾔葉をお聞きになったことがあると思います。固定⾦利は借り⼊れ時の⾦利が最初から最後まで変わらず、変動⾦利は短期プライムレートの変動に伴って利率が変わります。もう少し詳しくご説明しましょう。
固定金利
固定⾦利とは厳密に⾔うと、35年間の⻑期固定のものを指します。借りた時点の⾦利が、返済終了まで変わらずに続きます。2年、3年、5年、10年固定という商品もありますが、これは本来変動⾦利の⼀種で、選択された期間の⾦利を固定にするという契約です。契約期間を過ぎると、変動⾦利に戻ります。

変動金利
年に2回、4⽉1⽇と10⽉1⽇の短期プライムレートを基準として利率が⾒直されるのが変動⾦利です。短期プライムレートとは、銀⾏が企業にお⾦を貸す時の、最も良い条件での⾦利で、貸出し期間が1年未満のものを指します。短期プライムレートは⽇本の⾦利政策に影響されています。つまり景気の動向によって、上げたり下げたりの操作が⾏われているのです。

固定と変動、メリット・デメリット
さて、固定⾦利と変動⾦利、どちらを選べば良いかということですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。⻑期間にわたる返済ですので、⾃分にとってリスクが少ないのはどちらかを、よく判断して決められるのが良いと思います。
固定⾦利 | |
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メリット | 安⼼・安定感がある 借りた時点の⾦利が固定されるため、返済⾦額が⼀定となり安⼼して返済計画を⽴てることができます。 |
デメリット | ⾦利がやや⾼め ⾦利⽔準が変動に⽐べて⾼めに設定されています。また景気が下落し、⾦利が下がっても、契約時に決定した⾦額を払い続けなくてはなりません。 |
変動⾦利 | |
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メリット | 低⾦利時代にはお得 ⾦利下降期には低⾦利メリットを享受できます。 |
デメリット | 安⼼・安定感が少ない ⾦利が急上昇すれば元⾦がなかなか減らないというリスクがあります。 |
⻑期固定型(フラット35)を利⽤した場合
⾦利1.35%とすると総返済額は約3766万円となり、毎⽉の⽀払額は約8.9万円となります。
変動⾦利を使⽤した場合
銀⾏の設定した条件を満たすと、店頭⾦利よりも⾦利が下がります。これを「優遇⾦利」といい、借⼊期間中は優遇⾦利が適⽤されます。例えば優遇⾦利0.7%なら毎⽉の⽀払額は約8.0万円となります。
どっちがおトク?
結論から申し上げると返済が完了するまで、固定⾦利と変動⾦利のどちらが得だったのか、断定することはできません。⽇本では平成8年頃からずっと低⾦利が続いていますが、ここまで低⾦利が続くことは過去に例がなく、いずれ上がるだろうと⾔われながら低⾦利が続いています。
どちらが「得」なのかで選ばずに、ライフプランに沿った返済⽅法を選ぶことをお勧めします。
住宅ローン審査って?
借⼊れする際、銀⾏が設定した条件を満たしているかどうかの審査
この審査に通らないと借⼊れが出来なくなってしまうので、不安を感じられる⽅も多いことでしょう。審査をスムーズにパスするための注意点を挙げておきます。
【注意点その1】他のローンを借りていませんか?
通常400万円以上の年収があれば、その35%までを返済できる⾦額と銀⾏はみなします。つまり、400万円×35%=140万円、⽉額になおすと11万6千円を返済可能額とみるわけです。ところがもしそこに、⽉々⾞のローン3万円、カードローン2万円の返済をしていた場合には、11万6千円から5万円を引いた6万6千円が返済可能額となり、借⼊れできる⾦額がぐんと下がってしまいます。住宅ローンを借りる際には、他のローンを清算しておくことが⼤切です。

【注意点その2】過去に消費者⾦融から借りていませんか?
独⾝の頃には仲間との遊興費や、給料⽇までのつなぎに気軽に利⽤していたという⽅も多いかもしれません。しかし銀⾏の審査基準では、銀⾏よりもはるかに利息の⾼い消費者⾦融で借りるということは、⾦銭感覚のあまりない⼈という判断をされることがあります。”それは若い時のこと、もう何年も利⽤していない”という⽅でも、⾦融機関に関する過去の履歴は残るため、場合によっては厳しい判断をされることもあるのです。
⾃衛策としては、ある程度まとまった⾃⼰資⾦を⽤意すること。それだけの貯蓄が出来たという点が評価されれば、審査を通りやすくなります。
【注意点その3】カードの⽀払いを延滞していませんか?
ついうっかり期⽇を忘れて、カード代⾦が引き落とせないという連絡が⼊った。これもありがちなことです。でも審査の場では、⾃分で使ったお⾦の把握と管理が出来ていない⼈ということになってしまうので、⽇頃から注意して⽣活しておくに越したことはないでしょう。

【注意点その4】何か隠していませんか?(笑)
絶対に⼤丈夫だと思ったのに審査に通らないというケースでは、ご夫婦がお互いに内緒の借⾦をしていたり、過去に消費者⾦融で借りたことがあるのを黙っていたり、といったことがよくあります。包み隠さずに⾔っていただければ⼿の打ちようもあるのですが、審査書類を出してからではどうしようもありません。
⾦融機関に関する履歴は調べればわかってしまうので、ぜひ住宅会社のローン担当者には、率直にありのままを相談されることをおすすめします。
住宅ローンを利⽤するメリット
住宅ローンと⾔うと、”借⾦を背負う”というイメージで重い気分になりがちですが、メリットもちゃんとあります。
健康で快適な⽣活を送るための住宅を、国⺠が⼿に⼊れやすいよう、国が様々な税⾦の優遇措置を講じています。それが「住宅ローン控除」という制度です。この制度を利⽤すれば「お得」に住宅ローンを返済することができます。あなたにぴったりの住宅ローンはどれかを、ヒアリングをもとにアドバイスする相談会も随時開催しております。
住宅ローンに関することで何か悩み事があれば、ぜひ⼀度気軽にご相談ください。
