
失敗しない!アクセントクロス選びのコツ
住宅を建てる際やリフォームの際、壁や天井を一部アクセントクロスに変えるだけでガラッと部屋の印象が変わります。しかしだからこそ、「せっかくだからインパクトのある色を使って部屋のイメージを変えたけど落ち着かない部屋になってしまった」などの失敗が怖いですよね。今回は沢山の種類があるアクセントクロスの失敗しない選び方をご紹介しますので、皆さまのお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。
目次
アクセントクロスとは
アクセントクロスとは、その名の通りお部屋のアクセントとなる色や柄の壁紙を壁・天井などの一部分に貼ることを言います。お部屋の一部分が変わるだけでお部屋を広く見せたり、おしゃれになったりなど、雰囲気が一気に変わります。

アクセントクロスのメリット・デメリットとは
いざアクセントクロスを貼ったは良いけど「部屋が狭く感じるようになってしまった」「子供部屋に星柄のクロスを貼って、最初は子供も喜んでいたけど数年後に友達を部屋に呼びたくないと言っている」など、クロス選びの失敗の声もよく耳にします。
しかしアクセントクロスのもつインテリア効果は非常に大きいです。また、新築の場合は四面同じクロスを貼る場合と料金にそこまで差異がないので手軽にできるのも人気の理由です。
アクセントクロスを選ぶ際のコツ
アクセントクロスを選ぶ前に、大まかなコツと注意点を把握しておきましょう。
色数は少なく
部屋のカラーは多くても3色までに抑えるとお部屋に統一感が出ます。それ以上多すぎるとまとまりがない落ち着かない部屋となる場合が多いです。お部屋の床、壁などの面積の大きいものをベースカラーとして、アクセントクロスや家具・カーテンなどの色を2色までに抑えるとまとまりのあるお部屋になります。
割合は2、3割がベスト
アクセントクロスの割引は、2、3割がベストだと言われています。つまり、壁4面の場合1面をアクセントクロスにすることが理想です。多用しすぎると色の与える印象が強すぎて、お部屋に入った人は圧迫を感じてしまいますので注意が必要です。

色柄にメリハリをつける
アクセントクロスとその他の壁の色にしっかりメリハリをつけると、お部屋の印象がガラッと変わります。失敗したくないという想いから、「白3面、アクセントでグレー1面」など、ベースカラーとアクセントカラーにあまり差がない場合、ぼんやりとした印象になったり、汚れているように見えたりと、逆効果です。思い切ってメリハリのある色にした方がおしゃれな仕上がりになります。

サンプルとの差異を認識しておく
メーカーカタログにある小さな色見本で見るのと、実際に貼られてから見るのとでは結構印象が違ったりします。人は暗い色は面積が大きくなるほど暗く、明るい色は面積が大きくなるほど明るく見えるという習性をもっています。

また、クロスを貼る面が窓側なのか、どのような照明を使っているのかでも色の印象は変わってきますので、そのことも頭に入れて色選びを行うとより「サンプルで見た時と実際に貼られてからのイメージが違う」ということを防げます。
候補をある程度絞ったら、できる限りメーカーに大きめのサンプルを請求して実際に壁に当ててみましょう。

アクセントクロスの色の選び方
〈その1〉お部屋の利用目的を元にインテリアのイメージを決める
まずはアクセントクロスを貼るお部屋の雰囲気を決めます。例えば寝室の場合、「落ち着いた大人の雰囲気の部屋」や「まるで森の中にいるかのようなリラックス効果のある部屋」といったように、お部屋の利用目的を元に自分の中でテーマを固めると色選びもスムーズにいきます。リビング、寝室、子供部屋、トイレ、洗面…それぞれのお部屋ごとにインテリアのテーマを考えるのはとても楽しいですね。

〈その2〉 色の特性を知る
お部屋ごとにテーマを決めたら、いよいよ色選びです。色はそれぞれ、見る人に与える印象が異なります。色の特性を知って、テーマに合わせた色を選びましょう。
色の人に与えるイメージ
色のもつ代表的なイメージをご紹介します。トイレや洗面だと清涼感や落ち着きを感じる青や緑にするなど、お部屋の目的に合わせて色を決める参考にしてみてください。

暖色・中間色・寒色
色にはあたたかさや冷たさなどの温度を感じさせる色、というものがあります。また、寒色は食欲減退色、と言われたりするのでダイニングスペースにはなるべく暖色か中性色を使用する、など工夫しましょう。

彩度と明度
同じ色でも彩度(さいど)・明度(めいど)というものがあり、例えば同じオレンジ色でも彩度が高いと派手で元気ハツラツなイメージですが、彩度を落とすと落ち着いたイメージになったりなど、ガラッと印象が変わります。オレンジ色が良いけど、落ち着いた部屋にしたいな…という時には一度、彩度や明度の違う色も視野に入れてみるとより理想の色が見つかりやすいかもしれません。


部屋ごとの色の特性を考慮した色選び
クロスを貼ることの多い「リビング・寝室・子供部屋・トイレ、洗面」、それぞれの色選びのポイントをまとめましたので参考にしてみてください。
リビング | どんなインテリアとも相性の良い茶・黒(グレー)系がやはり鉄板です。食欲減退色である青系を使用する際は極力彩度の低いものだと◎ |
寝室 | 睡眠の妨げとなる彩度の高い色よりも、落ち着きのある色を選びましょう寒さを感じてしまう寒色系もなるべく避けましょう |
子供部屋 | 子供部屋だからこそできる明るい色が人気です緑には集中力UPの効果も!?張り替えの予定がないなら子供が大きくなっても飽きの来ない色・柄選びを。 |
トイレ・浴室 | やはり清潔感、清涼感が感じられる青・緑系がおすすめ!トイレは狭いことが多いので明度の高めの色を選択して広さを出しましょう。 |
〈その3〉 床や家具の色とのバランスを考える
お手持ちの家具や床の色に合わせてクロスを選ぶことも大切です。例えばソファが青系なら、クロスも青系のもの選ぶとそれだけでお部屋に統一感がでておしゃれな雰囲気になりますね。もしくは青とオレンジ、黄色と紫、といった反対色を使用するとメリハリのある個性的なインテリアになりますね。また、床の色とクロスの相性も忘れずにチェックしておきましょう。木の色味によっては合わない色もあるので注意が必要です。

実際の施工例7選
注意点や色の選び方などについて沢山お話してきましたが、何より重要なのは「たくさんのお家を見る」ことです。色々なお家の写真をみて、自分の思い描くイメージに近いものを参考にすることが一番失敗知らずの近道かもしれません。そして何より、おしゃれな写真を見て「こんな部屋素敵だな、こんな風にしたいな」と妄想することはとても楽しい作業ですね。ということで最後に実際の施工例を7個、ご紹介していきたいと思います。
no1.リビングの施工例

扉の色が重めの黒色であったり、床も黒めの茶色を使用しているので、アクセントクロスは白ベースのレンガ柄で軽めの印象ですが、おしゃれにまとまっています。
no2.リビングの施工例

緑・クリーム色と更にキッチン奥には柄のアクセントクロスを使用した上級者インテリアです。吹き抜けがありお部屋がの壁が非常に広く、キッチンの壁等の面積が狭いところにアクセントとして色を入れているので、3面利用しても圧迫感のない仕上がりになっています。
no3.リビングの施工例

重厚なレンガ柄のアクセントクロスですが、お部屋全体の色が茶系と緑の2色で統一されていることとクロスの面積が狭めなことで違和感なくインテリアに馴染んでいます。
no4.寝室の施工例

床、天井、壁の一面、ニッチ収納の壁面が同じ木目調で統一されていますが、お部屋に窓が広く取られていて広さを感じます。夜になると落ち着く大人な空間に変身しそうですね。
no5.ホビールームの施工例

階段下のホビールームに、明るめの青のアクセントクロスがおしゃれです。階段部分の斜めが逆にスタイリッシュな印象になっています。
no6.子供部屋の施工例

子供部屋らしい明るいパステルブルーと、クローゼットの中に柄のクロスで遊び心満載のお部屋です。
no7.トイレの施工例

後ろは青一色、横側に同じ青色の花柄のクロスで清潔感のあるトイレに仕上がっています。トイレに座った際には後ろの青が見えないので圧迫感も感じない、考えられたデザインですね。
まとめ
いかがでしたか?
お部屋の印象をガラッと変えてしまうアクセントクロス選びは楽しいですが、色も柄も種類がたくさんありすぎてとても悩んでしまいますよね。
本記事が少しでも皆さんのクロス選びの参考になれば幸いです。

この記事を書いたライター
スムシア編集部 | 日本中央住販 大阪
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