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リビング学習におすすめの間取りやレイアウト

多くの親達を悩ませる、子どもの勉強場所について。
最近では、リビングやダイニングで行う学習がテレビや雑誌で取り上げられ、注目されています。
株式会社小学館の運営するサイト「HugKum」が行った調査では、「お子さんの家庭学習はどこで行っていますか?」の問いに対して全体の約93%がリビング・ダイニングと回答しています。
今回はリビング学習のメリットやデメリットや、より勉強に効果が期待できるお家のレイアウトなどを実例を交えて紹介していきます。

出典:小学館 – HugKum

リビング学習のメリット

1.適度な物音で集中力がUP!

リビングだと色んな音がして集中できないんじゃない?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は人間はまったくの無音状態よりも、適度な物音があった方が集中力が持続できると言われています。
また、学校の授業やテスト中でも、周りには大勢のクラスメイトがいます。咳払いや筆記具の音、先生が歩く音など、様々な音にあふれています。学校と同じような適度な環境音で集中できるようになると普段の勉強も捗りますね。

2.家族のコミュニケーションが捗る

例え親が家事で忙しくしていても常に近くで様子を伺うことができるので、家族間のコミュニケーションが捗ります。
お子さんが勉強で分からない箇所があっても後回しにせずその場で質問できますし、親も勉強の進捗状況が分かります。自然と学校で学んだことを家族に話す機会も増え、勉強への興味・関心が深まります。
また、特に低学年だと自分の部屋で一人寂しく勉強するより、親が近くにいた方が安心感があり、より勉強に集中できるでしょう。
親がそばにいる、という程よい緊張感の中で勉強することもできますね。

3.兄弟がいると上の学年の勉強になじむ

兄弟がいらっしゃるお子さんだと一緒に勉強することで上の学年の勉強に触れる機会ができ、学年があがった際に馴染み深く、身につきやすいです。
また、上の子も弟・妹に見られているという意識をもって勉強に臨むことができますし、下の子に勉強を教えることで自分自身の理解も深まります。兄弟の信頼関係も強くなるでしょう。

4.光熱費がお得になる!

子どもたちがそれぞれ自室で勉強すると、各部屋に冷暖房費・照明代がかかりますが、全員まとめてリビングで学習することで光熱費の節約にも繋がりますね。特に真夏や真冬は地味に助かりそうです。

リビング学習のデメリット

1.他の家族の行動が制限されてしまう

お子さんの勉強中はテレビをつけられなかったり、音楽をかけれられない、友人を呼べない、など、他の家族の行動が多少制限されてしまいます。夕飯の支度をしたいけどテーブルで勉強中だから邪魔をしてはいけない…なんてことを避けるために勉強の時間を予め決めておくなど対策も考えましょう。

2.リビングが散らかってしまう

例えばダイニングテーブルで勉強をしている場合、テーブルの上に勉強道具が散乱していたり消しゴムのカスが床にまで沢山落ちていた、なんてことも。せっかくおしゃれなインテリアに揃えたリビングに、子どもの学用品が散乱してしまっては気になりますよね。専用の学習机や収納スペースを用意して、勉強後は自分でしっかり後片付けまでできるよう習慣づけを行いましょう。また、お子さんの勉強道具を乗せたまま移動できる「デスクマット」なんて便利なアイテムもありますよ。

出典:ベルメゾン – リビングパレット

3.親がつい口出ししすぎてしまう

勉強している姿が見えるからといって、ついすぐに間違いを指摘したり、ちょっと集中力が切れているのを見つけて態度を注意したり。ついつい𠮟る機会が増え、否定的な言葉ばかりを使ってしまうと子どもの学習意欲がなくなってしまう原因にもなりかねませんので注意が必要です。適度な距離感での見守りを心掛けるようにしましょう。
また、それとは別に「家族のコミュニケーションが捗る」というメリットが転じて、ついついお子さんとの会話が弾みすぎちゃう、なんてことも。大人との会話が弾むとお子さんの語彙力も上がるし良いことなのですが、それによって勉強が進まないと本末転倒ですので、大人がしっかり加減するようにしましょう。

リビング学習での親の見守り方

褒め言葉をたくさん準備する

ついついお子さんの出来ていないところにばかり目が行き、あれこれ言ってしまいがちですが、良いところ・出来ていることこそ見つけて褒めてあげましょう。そうすることで子どもの学習意欲はより増していきます。自分が小さかった頃のことを思い出して、親に言われて嬉しかったことを言ってあげるようにしましょう。そもそも机に向かって勉強している、それだけで頑張っていると言えるのです。褒めることも毎日となると実はけっこう難しいので、レパートリーを20個くらいストックしておくと良いですよ。
それでも𠮟りたい場合は、「こうしたらどうかな?」など、なるべく否定的な言葉は避け、肯定的な言い回しを心掛けるとお子さんも素直に受け入れられます。

ずっと子供を見なくてもOK

特に低学年の子供は、人の視線があるから自分を律して勉強することができるので、親の視線があるなかで勉強することが大切です。しかしかといって、四六時中子どもをじっと見ている必要はもちろんありません。さきほどメリットでも紹介したように、適度な物音はむしろ集中力をUPさせます。足音であったり、夕飯の準備の音であったり、家事をしながら見るくらいがお互いちょうどいい距離感になります。

ときどき窓を開けて風をいれる

エアコンを一日中かけて窓を閉め切りがちですが、たまにはリビングの窓を開けて空気を入れ替えて息抜きさせてあげましょう。人間の集中して作業を行うには限界があり、小学生なら15~30分、高校生でも40~60分程度が限界と言われています。ときどき風や外気を感じてリフレッシュすることで、五感も研ぎ澄まされます。

リビング学習の机はどうする??

リビング学習を行う上でまず最初に悩むのが、「ダイニングテーブルで学習を行う」か、それとも「専用のスタディスペースを用意する」かですよね。
ダイニングテーブルだとすぐにはじめることができますし、リビングが狭い場合でも問題ありません。一方、食事の準備の邪魔になったり学習道具が散らかってしまったり、親も子もそれなりに配慮しながら学習時間を確保する必要があります。
専用のスタディスペースだと、収納棚なども設置しておくことでリビングが散らかることも防げますし、学校からのプリントや宿題置き場を前もって決めておくことで管理しやすくなります。ただリビングにある程度のスペースがないと、生活動線の妨げになってしまうので注意が必要です。
ダイニングテーブルか専用スペースを設けるかは、それぞれのお家に合わせて家族で話し合って決めると良さそうですね。

スタディスペースのレイアウトでおさえたい5つのポイント!

専用のスタディスペースを設置する場合の場所や机の選び方などのポイントをご紹介していきます!

1.生活動線をふさがない位置に!

人の移動の邪魔にならないよう生活動線を確保しましょう。家族も通るたびに気を使いますし、何よりお子さんもすぐ近くを何度も通られると集中できません。ソファやダイニングテーブルとは反対の位置に配置しましょう。
また、できればリビングの出入口が見える向きに机を配置しましょう。出入口が後ろだと、扉が開くたびに誰が入ってきたか気になって振り返ってしまいます。逆に気になってしまうテレビはなるべく視界に入らない位置に置くようにしましょう。

2.邪魔にならない机のサイズ

リビングはあくまで家族のだんらんの場所なので、他の家具や雰囲気を損なわないように邪魔にならないコンパクトなサイズの机を選ぶようにしましょう。
リビングの広さにもよりますが、目安としては幅100cm以下×奥行55cm以下くらいの大きさだと圧迫感も少ないです。

出典:楽天市場 – tone

3.姿勢を正しく保つ椅子

お子さまの体の大きさにあった椅子を準備してあげましょう。また、足が床につかないとぶらぶらしてしまい集中できないので、踏板のある椅子や、足台を置くなど工夫しましょう。キャスター付きの動いてしまう椅子や回転椅子も同様に集中力を下げてしまうので避けるようにしましょう。成長に応じて座面や足置きの高さを調整できる学習椅子などもあるので参考にしてみてください。

出典:コイズミ – 4STEPチェア

4.道具が手の届く範囲に揃う

スタディスペースの近くに収納棚を設置しましょう。勉強道具や何かとかさ張る学校のプリント類も、自分で管理できる十分な収納スペースがあることで、整理整頓の習慣ができます。また、思い立った時にすぐに道具を手に取れることで勢いを落とすことなく勉強を始められます。また辞書や図鑑など、子どもの知的好奇心に触れるものが目に入ると勉強に対する意欲も上がりますね。

5.電源の確保

PCやタブレット端末を使用して勉強することもあるので、電源の確保は必須です。コンセントの近く、もしくはコンセント付きのテーブルを準備しましょう。また、リビングの照明は落ち着きのある暖色系である場合が多いですが、勉強には向かない場合が多いです。集中力を高める昼光色・昼白色のデスクライトを設置するのがおすすめです。

おすすめの実例紹介

その1 ダイニング横のスタディスペース

ダイニングテーブルの後ろの隅に配置されています。テレビも見えない位置なので集中できそうです。

その2 開放的あるスタディスペース

キッチン横の壁面スペースを利用したスタディスペース。目の前は窓になっていてリラックスしながら勉強が捗りそうですね。

その3 専用壁を設置したスタディスペース

キッチン横に壁を設置してプライベートも確保したスタディスペースを設けています。すりガラスなので圧迫感少なくなっています。

その4 階段踊り場のスタディスペース

こちらは少し珍しい、階段の踊り場を利用したスタディスペースです。

その5 スキップフロアのスタディスペース

スキップフロアに配置されたスタディスペース。リビングから玄関まで、全てを見渡せるのでお子さまも安心して勉強できます。

まとめ

いかがでしたか?
親と一緒の環境で勉強することで集中力がUPしたり、家族間のコミュニケーションが捗ったりといったメリットがある一方、リビングが散らかってしまったりついつい𠮟ってしまう機会が増えたり…なんてデメリットもありましたね。
何より、子どもの意見を大切に、親子で一緒に快適なリビング学習の環境を整えていきましょう。

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