
”ヒュッゲ”な暮らしで毎日を丁寧に
ヒュッゲ(Hygge)とは、直訳するのは難しいのですがデンマーク語で「居心地がいい時間や空間」「満たされている気持ち」「人との温もり」などのことを言います。デンマーク人の心の持ち方、考え方を表す言葉で、例えば暖炉の前で家族が集まり、コーヒーを飲みながらほっとひと息つく。そんな時間のことを言います。日本だとコタツに入ってみかんを食べながら談笑している時間などでしょうか。
世界幸福度調査でも近年1位や2位を取り続けている幸福な国、デンマークの人々の『ヒュッゲ』な暮らし方は、世界中から注目を集めています。
冬が長い北欧では、家の中を家族が快適に暮らせるように整え、家族や友達など大切な人と心穏やかに過ごすことを良しとします。そんな風に毎日の暮らしを快適に、好きな人と過ごす時間を大切にしているからこそ、デンマークの人々はヒュッゲを感じることができるのです。
家族そろってテーブルを囲んだり、友達を招いてホームパーティーをしたり、お気に入りのインテリアに囲まれて読書をするしあわせなど…そんな当たり前の日常の中での「幸せ」を敏感に感じられるなんて素敵ですよね。
今回は私たちの生活の中でも簡単に取り入れられる「ヒュッゲ」な考えをご紹介したいと思います。日常を愛おしむ暮らしを楽しみましょう。

目次
ヒュッゲなアイデア 7選
01.大切な人達との時間を大切に
デンマークの人々は、仕事よりなによりも家族との時間を大切にします。自分が一番「素」でいられるのはやはり家族の前ですよね。そのためにリビングやダイニングスペースは少し家具やインテリアにこだわり、落ち着く空間づくりを心がけましょう。自ずと家族みんなが集まる居心地の良い空間で、今日あった面白かったこと、嬉しかったことなどを談笑する時間はとても「ヒュッゲ」な時間になります。
また、気のおけない友人などを招いてホームパーティーを行うなど、大切な人たちと過ごす時間を大切にしましょう。パーティーではオーナーが全て準備するスタイルではなく、みんなが一品持ち寄るなどして主催者の負担を減らしましょう。鍋やホットプレート料理、夏なら手巻き寿司、そうめんなども手軽にできておすすめです。

02.毎日の食事の時間を楽しもう
1日3回の食事の時間。忙しいと、お腹を満たすためだけに簡単に済ませてしまいがちではないですか?毎日ある事だからこそ、ささやかな幸せを感じる時間を意識して、心休まるひとときにしてみましょう。
勿体ないから、とつい食器棚の奥にしまってしまうお高めの食器を使用したり、お気に入りのデザインの箸置きを使ったりと、食事で利用する道具にこだわってみるのも◎
また、食事の栄養バランスを考えることも大切ですが、たまには「こころ」が喜ぶ食事を楽しみましょう。自分や家族の好物ばかりを並べてみたり、食事を作るのがどうしようもなく面倒な時にはテイクアウトメニューを利用したり、少し高級なお茶を飲んでみたり。考えすぎずに息抜きしてみるときっと心も休まりますね。

03.お家にキャンドルでリラックスできる空間づくりを
ヒュッゲに欠かせないアイテム、「キャンドル」。揺らめく炎を見つめていると心からリラックスできますよね。

04.自然と触れ合って癒しを
花や海で拾ったシーグラス、きれいな石などを家の中に飾ってみませんか。観葉植物を育てるのもいいですね。

05.季節の風物詩を飾り、時の流れを楽しむ
クリスマスにお雛さま、お正月飾りなど、季節の風物詩を大切にするのもヒュッゲ!専用のコーナーを作って、移ろう季節を味ってみましょう。時間の流れを感じることもできておすすめです。

06.好きな趣味に没頭する
音響システムやホームシアターなど、家の中で趣味に没頭するのも◎。マイホームだからできることをいろいろ考えてみて。

07.今あるものを大切に、ミニマルな暮らし
北欧の人々は一つ一つのモノを長く大切にするので、自ずとミニマリストが多いです。本当に必要なモノを、必要な分だけ。

まとめ
いかがでしょうか?
ヒュッゲと聞くと難しく感じるかもしれませんが、要するに「日常の中での小さな幸せを感じる心」を心掛けるという素敵な考え方です。
仕事や家事、レジャーなどで日々忙しい人こそ、ときどき「ヒュッゲ」を意識して、少し丁寧な暮らしを送ってみてください。
