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第一種換気vs第三種換気!お家の空気を綺麗にして感染症予防!?それぞれのメリット&デメリット

私たちが1日に最も多く取り入れている物質は何だと思いますか?

その答えは、「空気」です。人は1日約28,800回呼吸していると言われています。その量はおよそペットボトル約3万本分。さらに人生の3/1はお家の中で過ごすにもなると言われています。リモートワークをされている方はもっとですよね。だからこそ、お家の中での「空気の質」を大切にしましょう。

新型コロナウイルスなどの感染症の拡大がとどまらない中、お家の「換気システム」について更に関心が高まっています。
今回はそんな方々に向けて、お家の換気システムについて解説していきます。

法律で義務化!換気の必要性とは

近年、住宅の気密性が高まったことにより、建材などから出るホルムアルデヒドなどの科学物質やダニ・ハウスダスト・細菌などで汚染された空気が室内に充満し、様々な体調不良を引き起こす「シックハウス症候群」が問題となっています。
気密性が高いことは室内の気温を一定に保つためには大切なことなのですが、体調を壊してしまうと元も子もありませんよね。
そこで、すべての新築の建築物に2時間で部屋全体の空気が入れ替わるような換気設備の設置(24時間換気システムなど)することが2003年7月の建築基準法改正により義務化されました。


計画的な換気には、

  • 家全体の空気を循環させることで結露やカビの発生を防止し、建物や家財等の劣化を防ぐ
  • 花粉・アレルギー物質・ウイルスの除去
  • 一酸化炭素・二酸化炭素を外に排出し、新しい酸素を取り入れ気分をリフレッシュ

といった目には見えない効果があります。
新鮮できれいな空気は心と体、どちらの健康にもつながります。

換気システムは全部で3種類

換気方法は大きく3つの種類があります。
給気・排気の両方を機械で換気する「第一種換気方式」、給気は機械、排気は自然に換気する「第二種換気方式」、給気は自然に、排気は機械で換気する「第三種換気方式」の三つの種類があり、いずれかを用いる必要があります。

一般的な住居では主に、第一種換気か第三種換気が使用されることが多いですので、今回は2つの換気方式の概要やメリット・デメリットを説明していきます。

第一種換気の特徴

給気と排気の両方を機械で換気する「第一種換気方式」 。

メリット

機械が強制的に行うので換気を計画的にコントロールでき、最も安定した換気方法と言えます。
通常、熱交換器も合わせて設置するので内外の気温差の大きい冬や寒冷地などでもお部屋の温度を保ったまま換気を行うことが可能です。

また、微粒子フィルターを搭載することで大気中に浮遊する2.5㎛以下の微小粒子まで除去することができるので花粉症やアレルギー体質の方には非常におすすめです。

出展:米国EPA・大阪府環境農林水産部「微小粒子状物質(PM2.5)に関する資料より※対象粒子径2.0㎛以上の場合。※FY-12VBD2SCL50㎥/h時。粒子径0.5㎛の場合は84%の捕集効率となり室内濃度は11.2㎍/㎥となります。対象商品を通過する空気に含まれる粒子数を粒子径別に測定し、ワンパス(1回通過)捕集効率を当社基準により評価したものです。0.5㎛未満の微小粒子状物質については除去の確認ができていません。また空気中の有害物質すべてを除去するわけではありません。

デメリット

第一種換気のデメリットは、初期費用・ランニングコスト・メンテナンスです。
ダクトや熱交換器などの設置で初期費用が高くなりがちです。また、換気扇を常時稼働させるので電気代などのランニングコストがかかります。ただし熱交換器を使用しているため通常の換気よりも部屋の温度が一定に保ち易いため、エアコンなど消費電力は抑えられる場合があります。
給気口にはフィルターを設置するので定期的なメンテナンスも必要になってきます。

ポイントは熱交換器!

通常だと空調などで温度を調整した空気も、換気を行うことでそのまま排出され、外気はそのまま入ってきてしまいます。冬は冷たい空気が入り、夏は熱い空気がそのまま入ってくるので、一定の温度を保つことできず光熱費がかかります。
そこでぜひ設置したいのが「熱交換器」です。熱交換器は排気時に捨ててしまう室内の熱を回収し、給気してきた空気に戻すことで換気による温度変化を抑えることができるので、快適な温度が保て経済的です!

さらに熱交換器には全熱式と顕熱式があり、全熱式とは「温度+湿度」を一緒に回収・交換する方式で、これ対して顕熱式は「温度のみ」を回収・交換する方式となります。
つまり全熱式だとお部屋の空気の温度・湿度ともに一定に保つことができるということになります。ただし全熱式はお部屋の臭いも一緒に回収されてしまうので、トイレや浴室などは別の換気扇を設ける必要があります。

第三種換気の特徴

給気は自然に、排気は機械で換気する「第三種換気方式」 。

メリット

最大のメリットはやはり、換気のシステムがシンプルなため設置費用が安いところです。また、排気は機械で行いますが給気は自然に行われるため、電気代などのランニングコストも第一種より安く済みます。
フィルターの交換や清掃などのメンテナンスも比較的簡単です。
現在、一般家庭において最も多く使用されている方式で、トイレや浴室などの局所排気と併用されることが多いです。

デメリット

住宅の気密性能が低いと隙間風が入りやすくなってしまいます。気密性を高め、空気の流れを適切に設計しないと、家全体を計画的に換気することができない場合があります。また、強制的に排気を行うので室内の空気はそのまま排出されることになり、冷暖房費がかさむ場合があります。


「ダクト式」とは?

第一種、第三種ともに「ダクト式」「ダクトレス」といった種類があります。
ダクト式とは換気設備を天井裏などに取り付けて各居室をつなぎ、ひとつの機械で換気を管理する方式のことです。

もちろん設置にはコストがかかりますが、お家の好きな場所に吹き出し口を設置できるので理想的な換気経路を確保することができます。例えばダクトレスでは外部に面していない部屋などの換気は行えませんが、ダクト式だと可能になります。また、壁に穴をあける必要がないので外部の音が比較的聞こえてこないというメリットもあります。

ただし天井裏のダクトのルートを考慮して設計を行う必要があるので、できる限り実績のあるホームビルダーを探すようにしましょう。

自分に合った換気システムを選ぼう!

第一種換気・第三種換気ともにメリット・デメリットがあり、どちらにするか悩まれることかと思います。
快適性を追求するか、はたまたコストやメンテナンス面を重視するか…ご自身の考えにあった換気システムを選ぶようにしましょう。
どちらがおすすめか、簡単ですがまとめましたので参考にしてみてください。

  • アレルゲン物質等を取り除いた外気の給気・省エネ重視 → 第一種換気
  • 家づくりも生活もコストを重視 → 第三種換気


建売住宅の場合、第一種か第三種のどちらが採用されているのか予め確認しておくようにしましょう。最近では感染症対策への関心の高まりから、第一種換気システムを標準プランとしているハウスメーカーも多いです。

余談ですが、筆者は毎年春が近づくと花粉に悩まされているので、自宅には第一種換気システムを採用しています。

まとめ

万が一のリスクに備える設備も、もちろん大事ですが毎日取り込む空気だからこそ、とことんこだわりましょう。
また、過去にお部屋の空気を除菌・脱臭できる家電を紹介した記事もあるので併せて参考にしてみてください。

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