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【断熱vol1】遮熱シートのススメ – 健康と部屋の温度は比例する!?

ますます「おうち時間」が増加する昨今ですが、皆さんがご自宅に求めることは何でしょう?

過ごしやすさ、落ち着き、おしゃれさなど…様々あるかと思いますが、大前提として「快適性」は外せない要素だと思います。そしてその快適性とは、「お部屋の温度」と深く関係しています。

WHOでは冬の住宅の最低室内温度として「18度以上」を強く勧告していて、2019年の国土交通省によると、朝の居室室温が18度未満の住宅(寒冷住宅)に住む人は総コレステロール値が高くなったり、心電図の異常が多くみられる傾向にあるという調査報告もあります。

出典:国土交通省HP

※1 高血圧の状態が血管壁を傷付け、その傷にコレステロールが沈着して動脈硬化が促進されることが知られている。得られつつある知見の中で、寒冷な温度環境が高血圧
を引き起こすと示されたため、それに伴い寒冷住宅群でコレステロール値が高くなったと想定される。
※2 健康診断の結果に基づく異常所見
※3 英国保健省の最低室温推奨値の18℃を参考として、それを境に1日で最も室温が低下する朝5時の室温に基づき2群に分類
※4 オッズ比は、ある事象の起こりやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度。また、調整オッズ比は、他の説明変数の影響を取り除いたオッズ比。
※5 年齢, 性別,BMI,降圧剤,世帯所得,塩分得点,野菜摂取,運動,喫煙,飲酒,ピッツバーグ睡眠調査票得点(睡眠に関する得点)で調整

上記から、お部屋の温度は健康と大きく比例することが分かるかと思います。
お部屋の温度を快適に保つために重要となってくるのが住宅の「断熱性能」と「気密性能」です。

そこで今回より連載形式で、おすすめの断熱方法について解説していこうと思います。
連載の第1回目は「遮熱シート」についてです。
これから新築住宅の購入や既存住宅の断熱改修を検討されている方の参考になれれば幸いです。

そもそも断熱性とは?という方は「高気密・高断熱」について詳しく解説した記事があるので確認してみてくださいね。

3つの熱の種類

室内に侵入する熱は伝導熱・対流熱・輻射熱の3つがあり、形を変えながら移動します。

伝導熱

物質を通じて熱が移動する事
【例】熱した鉄製のフライパンの取っ手が熱くなる 等

対流熱

液体や気流の流れによって熱が移動する事
【例】お風呂を沸かした時、上は熱いが底の方は冷たい 等

輻射熱

太陽光のように媒体が無くても熱が伝わること(赤外線)
【例】焚火に手をかざすと直接触れていないのに暖かさを感じる 等

家に侵入するのは7割が輻射熱!

ペンシルバニア州立大の報告によれば室内に侵入する熱の内、太陽からの輻射熱は約75%にものぼると述べられています。
そこで重要になってくるのが「遮熱」です。

遮熱シートとは?

遮熱とは、簡単に言うと熱を反射することです。
太陽光がよく当たる「屋根」や「外壁」に赤外線の反射率が高いアルミを蒸着した遮熱シートを貼ることで、輻射熱を反射し、室内を快適に保つことができるのです。

中には遮熱効果だけではなく、付随して断熱効果や・透湿・防水効果があるシートもあります。

遮熱シートの技術は宇宙服にも利用されている!?

宇宙では太陽の当たるところは数百度、当たっていないところはマイナス180℃にもなります。

このような環境で使用される宇宙服には自ずと高い断熱性能が求められます。
最先端テクノロジーの結晶である宇宙服は全14層の生地で構成されており、その内の7層にアルミ蒸着による赤外線反射構造、すなわち遮熱シートと同じ技術が利用されています。

筆者おすすめ!「アルミ透湿防水エルシート」

日東エルマテリアル株式会社の「アルミ透湿防水エルシート」は、高い透湿・防水・遮熱効果により、外気の気候変動から室内を守ります。

遮熱試験でもエルシートは一般透湿防水シートと比べ5℃も温度を抑えています。

出典:日東マテリアル「アルミ透湿防水エルシート」

まとめ

断熱材についての連載vol.1「遮熱シート」について解説しましたが、いかがでしょうか?
お部屋の温度は快適なだけではなく、家族の健康にも繋がります。
お家の断熱材選びは妥協せず、しっかりと選びましょう。

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